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2026.10.23

長田重一特任教授が文化勲章を受章

長田重一特任教授が文化勲章を受章

大阪大学免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC)の長田重一特任教授が、2026年の文化勲章を受章することが決定しました。

文化勲章は、科学技術や芸術など、文化の発展・向上に顕著な功績を挙げた方に授与されるものです。

長田特任教授は、細胞が自ら死ぬ仕組みである「アポトーシス」の研究において、世界をリードしてこられました。特に、細胞死を引き起こす受容体「Fas」と、これに結合して細胞死を誘導する「Fasリガンド」を同定し、細胞が死に至る分子メカニズムを解明しました。

また、死んだ細胞がマクロファージによって認識・除去される仕組みを明らかにするとともに、細胞死や死細胞の除去機構の異常が自己免疫疾患などの発症につながることを示されました。これらの研究成果は、生命の維持に不可欠な細胞死の役割や、免疫システムの働きの理解に大きく貢献しています。

IFReCに所属する研究者としては、1998年に受章した岸本忠三特任教授(大阪大学元総長)、2019年に受章した坂口志文特任教授(常勤)に続き、今回が3人目の受章となります。なお、3名はいずれも大阪大学在籍中に受章しています。

文化勲章の親授式は、11月3日(火・祝)に皇居で行われる予定です。


長田重一特任教授のコメント

このたびは、文化勲章という大変名誉ある賞をいただくことになり、誠に光栄に思っております。

1972年に大学院に入学して以来、50年以上にわたり、多くの先生方からさまざまなことを学んできました。科学の基本を教えてくださった上代淑人先生、研究の進め方を教えてくださったチューリッヒ大学のチャールズ・ワイスマン先生、研究室の運営の仕方を教えてくださった早石修先生に、心から感謝申し上げます。

また、1982年に研究グループを持って以来、100名近くの学生、研究員、スタッフの皆さんと苦楽を共にしてきました。今回の栄誉は、ぜひ皆さんと分かち合いたいと思います。さらに、私たちの研究を支えてくださった多くの共同研究者の皆様にも、深く感謝申し上げます。

私たちの研究は、生命の仕組みに対する純粋な好奇心から始まったものです。長年の研究生活では、実験が思いどおりに進まないことも数多くありました。しかし、予想もしなかった結果から、新しい生命の仕組みが見えてくる瞬間は、何ものにも代えがたい喜びでした。その喜びが、私を今日まで研究に向かわせてきたのだと思います。

若い研究者の皆さんには、流行にとらわれず、自分が本当に面白いと思う問題に没頭してほしいと思います。

今回の受章を励みとして、これからも日本の生命科学の発展に少しでも貢献できればと思っております。


長田重一特任教授                  長田重一特任教授(左)、竹田潔拠点長(右)


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免疫・生化学