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2026.11.03

審良静男特任教授が瑞宝重光章を受章

審良静男特任教授(先端モダリティ・DDS研究センター(CAMaD)拠点長、免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC))が、2026年の瑞宝重光章を受章することが決定しました。

瑞宝重光章は、公務や公共的な業務に長年従事し、優れた功績を挙げた方に授与されるものです。

自然免疫学の発展と国際的研究拠点の形成に貢献

審良静男教授は、自然免疫による病原体認識機構の解明において世界を先導する研究成果を挙げるとともに、長年にわたり大学における教育・研究の発展と国際的な研究拠点の形成に多大な貢献を果たしてきました。特に、Toll様受容体(TLR)が細菌やウイルスに由来するDNAやRNAなどの核酸を認識する仕組みを解明し、自然免疫が感染防御の初期応答を担うだけでなく、獲得免疫の活性化にも重要な役割を果たすことを明らかにしました。さらに、RNA分解酵素Regnase-1による免疫応答の制御機構を解明するなど、免疫学の基本概念を大きく発展させる独創的な研究成果を生み出してきました。これらの研究は、感染症や炎症性疾患、自己免疫疾患などの病態解明に重要な学術的基盤を築き、ワクチンや免疫療法の開発にも大きな影響を与えてきました。その卓越した学術的貢献は、2026年に「自然免疫システムによる核酸認識メカニズムの解明」の業績により、日本国際賞(Japan Prize)を受賞したことにも表れています。

また、2007年には世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)により設置された大阪大学免疫学フロンティア研究センター(IFReC)の初代拠点長に就任し、世界トップレベルの研究拠点の形成に尽力しました。卓越した研究環境の整備、国際的な研究ネットワークの構築、次世代を担う研究者の育成を通じて、大阪大学の研究力と国際的なプレゼンス向上に大きく寄与してきました。

審良教授の一連の功績は、自然免疫学の基本原理の解明という卓越した研究成果にとどまらず、大学における教育研究の高度化と国際的な学術研究基盤の発展に大きく貢献したものであり、我が国の学術研究の振興に多大な貢献をしています。


審良静男教授のコメント

このたび、瑞宝重光章を賜り、大変光栄に存じます。長年にわたり大阪大学をはじめとする研究の場で、自然免疫の仕組みの解明に取り組むとともに、研究者の育成や研究環境の充実に携わってまいりました。基礎研究を通じて得られた知見が、さまざまな疾患の理解や医学の発展につながってきたことを、大変うれしく思っています。また、免疫学研究の拠点づくりを通じて、多くの優れた研究者が活躍する姿を見ることができたことも、私にとって大きな喜びです。これまで共に研究を進め、支えてくださった多くの方々に深く感謝するとともに、今後も基礎研究の発展と次世代の研究者の活躍を願っています。


審良静男教授

審良静男教授