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Research
2024.06.27
免疫疾患シングルセル解析の羅針盤的総説を発表(熊ノ郷 G, in Nat Rev Immunol)
PRESS RELEASE
シングルセルRNAシーケンス (scRNA-seq) は、患者さんの体内に存在するひとつひとつの細胞ごとの遺伝子発現を解析し、その違いを明らかにする研究手法です。その情報の網羅性から、細胞分化の系譜や細胞間の相互作用といった病態に迫る情報を得ることが出来るのが特徴です。一方で、得られる膨大なデータの海から真に患者さんにとって役立つ内容へと落とし込む取り組みが十分とはいえませんでした。
大阪大学大学院医学系研究科の西出真之助教、熊ノ郷淳教授(呼吸器・免疫内科学/WPI-IFReC感染病態/CiDER兼任)らのグループは、scRNA-seqを用いた自己免疫疾患・アレルギー性疾患に関するこれまでの研究成果をまとめ、臨床応用への可能性の視点から解説した総説を発表しました。膨大なシングルセル情報が今後どのようにベッドサイドへと還元されうるのか、免疫疾患の病態・治療研究のひとつの道標となる成果です
本成果は、2024年6月24日に科学誌 Nature Review Immunology に掲載されました。
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