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Research
2024.10.22
ヒトの腸内で樹状細胞が異物を感知する仕組み(竹田 G が PNASに掲載)
PRESS RELEASE
樹状細胞は腸管へ侵入した異物を最前線で感知する重要な働きを担っています。過去にマウスにおいて、腸内細菌代謝物であるピルビン酸とGタンパク質共役型受容体のGPR31が異物の感知に重要な役割を持つことが報告されましたが、ヒトにおいてどのように樹状細胞が管腔内の異物を感知しているのかは明らかになっていませんでした。
大阪大学大学院医学系研究科の猪頭英里特任研究員、村上真理助教、竹田潔教授(免疫学フロンティアセンター WPI-IFReC兼任)らの研究グループは、ヒトの腸管で腸内細菌由来のピルビン酸が受容体 GPR31を介してヒト腸管の通常型1型樹状細胞を活性化し、これにより樹状突起を腸管の管腔内まで伸ばして異物を感知していることを発見しました。
この成果は、2024年10月21日に米科学誌 Proc Natl Acad Sci U S A. オンラインに掲載されました。
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