News & Topics
Research
2024.10.30
細胞膜リン脂質の分布を制御する新しいメカニズム(瀬川&長田 G, in Nat Strct Mol Biol.)
PRESS RELEASE
哺乳動物細胞の細胞膜はリン脂質二重層で構成され、その脂質は二層間で非対称に分布しています。細胞表面の外葉にはホスファチジルコリン (PC) とスフィンゴミエリン (SM) が豊富に存在します。細胞に最も豊富に存在するリン脂質である PCと SMは、細胞膜の物性やバリア機能に重要な役割を担っていますが、これらの分布がどのように制御されているのかは明らかではありませんでした。
東京科学大学(旧東京医科歯科大学)難治疾患研究所の瀬川勝盛教授らの研究チームは、横浜市立大学、京都大学、九州大学、大阪大学の長田重一特任教授(WPI-IFReC免疫・生化学)のチームとの共同研究で細胞膜リン脂質の非対称分布を制御する新しいメカニズムを発見しました。細胞に最も多く存在するリン脂質であるホスファチジルコリンやスフィンゴミエリンの非対称分布に関する謎を解明する重要な一歩となります。さらに、細胞がどのように膜の変形に応答するのかという根幹的な問題にも重要な知見を与えます。
(online publishing in Nat Struct Mol Biol. on Oct. 18, 2024)
- Contact
-