Tregのサブセットの一つで強力にがん免疫を抑制するTh1-Tregが腫瘍内に高度に蓄積することが分かっていましたが、その分子メカニズムは全く不明でした。

大阪大学大学院生命機能研究科大学院生の倉谷歩見さん、微生物病研究所の山本雅裕教授（免疫学フロンティア研究センター WPI-IFReC、感染症総合教育研究拠点兼任）らの研究グループは、腫瘍内でアルギナーゼ1 (Arg1) を産生するマクロファージ (Arg1+TAM) が産生するケモカインPF4がTh1-Tregを誘導し、がん免疫を抑制することを明らかにしました。今後、PF4が安全性の高い抗腫瘍免疫治療の新規標的となる可能性が大いに期待されます。
(online publishing in Science on Nov. 21, 2024)

Contact

山本雅裕 教授

myamamotobiken.osaka-u.ac.jp

免疫寄生虫学