News & Topics
Research
2025.06.13
免疫vsマラリア原虫の鍵を握る RIFINの機能を解明(荒瀬 G, in Nature)
PRESS RELEASE
熱帯熱マラリア原虫は感染した赤血球表面上のRIFINというタンパク質を使い、免疫細胞を抑制することが明らかとなっていましたが、ヒト免疫細胞の応答や攻撃については不明でした。
荒瀬尚教授(大阪大学微生物病研究所/WPI-IFReC兼)、岩永史朗教授らの研究グループは RIFINがナチュラルキラー細胞の抑制化受容体を刺激してその機能を抑制する一方で、ナチュラルキラー細胞は活性化受容体を介して原虫感染赤血球を特異的に攻撃することを明らかにしました。さらに同研究グループは、同定したのと類似のRIFINは世界中の原虫株に存在し、原虫とヒトは共通の攻防機構を有することを明らかにしました。
(online publishing in Nature on June 13, 2025 JST)
- Contact
-