このプログラムは、IFReC及び独立行政法人日本学術振興会が「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」のプロジェクトとして実施するものです。
体の中ではいろんな種類の細胞が忙しく動き回っています。でも、これらの細胞は勝手気ままに動き回っているのではなく、行き先や通り道はちゃんと決められていて、遠く離れた場所で待ち合わせをしたりします。このような、社会活動にも似た整然とした細胞達の動きは、生き物の生命活動にとって大変重要なものです。本プログラムでは、最新型の特殊な顕微鏡を使って、参加者のみなさんを生き物の体内の世界へとご案内し、細胞社会が司る生命の神秘をご紹介します。
10:00 - 10:30 | 開講式 |
10:30 - 11:30 | 講義「バイオイメージングの進歩・バイオイメージングの実際」 |
11:30 - 12:30 | 昼食 |
12:30 - 15:30 | 実習1・実習2・若手研究者討論・施設見学 |
15:30 - 16:30 | ラウンドテーブルディスカッション |
16:30 - 17:00 | 修了式 ~未来博士号授与~ |
開講式と講義
参加者同士で短い自己紹介を行なったあと、石井准教授からプログラムの主旨とバイオイメージング研究についての説明を受けました。
メージングとは、見えない物を見えるようにする研究であること。視覚は人間の五感の中でも特別な地位を占めているので、「見る」ことが新たな着想を生む場合があること。また自然を見ることは美しさとの出会いでもあるので、イメージング研究にはアートの側面もあることなどが説明されました。
実習
参加者33名は3つの班に別れて、2つの実習を行ないました。
実習1では、紫外線の量によって赤から緑へ蛍光色が変化する「光感受性蛍光タンパク質」を遺伝子導入した細胞を観察しました。Nikon(ニコン)製の「倒立型共焦点レーザー顕微鏡」を一人ひとり操作しました。実習2では、生きているマウスの骨髄を観察しました。このような観察をライブイメージングといい、Leica(ライカ)製の「正立型2光子励起顕微鏡」を使いました。
実習の詳しい内容は、生徒用配布資料 をご覧ください。
若手研究者と話す場が用意されました。「研究者って、ふだんは何をしているの?」というような、高校生からの素朴なギモンで盛り上がっていたようです。施設見学は、IFReC(免疫フロンティア研究センター)の建物に隣接する微生物病研究所を訪問しました。
ディスカッションと修了式
飲み物とおやつでひと休みの後、今日の感想を共有しました。修了式では、石井先生から参加者全員に「未来博士号」が手渡されました。みな真剣な表情でアンケートに答えたあと、三々五々 IFReCを後にしました。
ラウンドテーブルディスカッションの際に飛び出した、高校生たちの感想です。(なるべく発言のまま掲載しています)