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2010.11.10

第28回大阪科学賞 表彰式が行われました。

10月29日(金)、第28回大阪科学賞の表彰式が大阪科学技術センターで行われました。「免疫セマフォリン分子群の同定による新規免疫制御機構の研究」で受賞した感染病態研究室主任研究者の熊ノ郷淳教授が表彰を受け、記念講演を行ないました。表彰式と受賞講演の様子はNHKニュースでも放送されました。

セマフォリンは、神経ガイダンス因子とされてきた分子群ですが、熊ノ郷教授は世界で初めて免疫系で必須のセマフォリンSema4Dの存在を明らかにするとともに、その後も免疫に関わるセマフォリンを次々と発見しています。現在セマフォリンは種々の病気の鍵分子であることが明らかになり、新たな創薬ターゲットとしても注目を集めています。更に熊ノ郷教授は、最新の可視化技術により、免疫細胞が体内を移動する際にセマフォリンがナビゲーター役を果たしていることを発見しています。熊ノ郷教授の研究によって、免疫細胞やがん細胞の「動き」を標的とした新しい治療法・薬剤開発が期待されています。

表彰式の様子