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2011.11.21

サイエンスカフェ「生き物ってなーに? -コンピュータ科学者の視点-」を開催しました

REPORT

最先端研究開発支援プログラム「免疫ダイナミズムの統合的理解と免疫制御法の確 立」では、「カフェ・オンザエッジ~先端の科学者が見ているコト・モノ ~」と題するサイエンスカフェをシリーズで実施しています。 
 このたび、本プロジェクトのサブテーマリーダーである中井 謙太さんを話題提供者(ゲスト)に招き、第7回サイエンスカフェ「生き物ってなーに? -コンピュータ科学者の視点-」を11月19日(土)に開催しました。

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生き物ってなーに? -コンピュータ科学者の視点-
日時 2011年 11月19日(土) 
午後 4:00より (開場は午後 3:30)
場所 Architect Cafe アークカフェ
 阪急線梅田駅 茶屋町口徒歩5分/JR大阪駅 徒歩7分
ゲスト 中井 謙太さん
(東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センター 教授)
内容 今回は、「生き物とは?」という少し哲学的な疑問をテーマにしています。  「生き物ってなーに?」という疑問には、生命科学が非常に進歩した現在でも、必ずしも答えられていません。 生物学は決まりや法則の見られない暗記モノ、物理学は現象から決まりや法則を見いだす数式モノ、と思われがちです。ところが20世紀に入り、物理学を応用して、生き物を理解する試みが進んでいます。 一見、神秘的な振る舞いをする生き物も、すべていくつかの種類の分子が集まって構成されていて、個々の分子に着目すると、その振る舞いは普通の物理学で説明できます。現代の生物学はその考え方に基づいて進歩してきました。しかし、分子一つ一つが分かれば、その集まりとしての生き物が分かるのでしょうか。 答えはノーです。生き物の中身を知るには、生き物を構成している分子一つ一つのバランスや関係性の理解が必要です。これがシステム生物学とよばれる最先端の考え方ですが、この考え方を突き詰めても、まだ生き物が何なのかはよくわからないのではないかという議論もあります。 生き物の中に膨大にある分子。そのバランスや関係性を読み解く難問に、スーパーコンピュータを駆使して挑むのが、今回の話題提供者(ゲスト)である、本プロジェクト・サブテーマリーダーの東京大学 中井謙太教授です。 コーヒーを片手に、生物学の未来について中井謙太さんと一緒に考えてみましょう。 今回のサイエンスカフェの会場は、これまでのように「アートエリアB1」ではなく、「アークカフェ」というお店をお借りして行いますので、より寛いだ雰囲気の中でのサイエンスカフェが開催できると期待しています。そのため、初めて「交流会」という場を設け、より親しくゲストの科学者と懇談できるように企画しました。 サイエンスカフェに引き続き、交流会にもご参加いただき、「生き物ってなーに?」という素朴な疑問を煮詰めませんか? *会場での飲食代については、参加者各自が直接お店のスタッフにコーヒーなどの飲み物を注文し、ご精算いただく形式となります。サイエンスカフェ及び交流会では、飲み物などを注文しなくても問題はありません。