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免疫抑制性T細胞の機能的分類と動的変化について(坂口教授が Immunity に掲載)

制御性T細胞は、様々な免疫反応を抑制する方向に制御する特別なリンパ球であり、正常な免疫機能の維持に必要不可欠な細胞であることをわれわれの研究グループが示してきました。制御性T細胞は、自己免疫病やアレルギーといった過剰な免疫反応を抑制する一方で、腫瘍に対する免疫反応などの有益な免疫反応も抑制してしまうことが知られています。

今回、われわれは、ヒトの制御性T細胞が、未活性型と活性型の2種類のタイプに分類できることを発見しました。未活性型は適切な刺激を加えることで効率良く増加し、活性型へと変化する。活性型は抑制機能を発揮した後、死んでいく。胎児血液中には未活性型が多い一方で、高齢者では活性型が多いことも確認されました。免疫に異常の認められるいくつかの病態では、制御性T細胞の型の割合に異常があることが発見されました。たとえば、原因不明の肉芽腫性疾患であるサルコイドーシスでは活性型制御性T細胞が2倍以上に増加している一方、自己免疫疾患であるSLEでは、活性型制御性T細胞の減少が認められました。

未活性型の制御性T細胞を取り出して、効率良く増やして臓器移植などの患者に戻すことなど、特定の型の制御性T細胞を標的とする治療法の開発が期待されます。


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<お問い合わせ先>

坂口 志文(さかぐち しもん)
大阪大学免疫学フロンティア研究センター・実験免疫学研究室

Tel: 075-751-3888, Fax: 075-751-3820
shimon@frontier.kyoto-u.ac.jp

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