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記憶B細胞が抗体産生細胞に分化しやすくなる仕組みを解明 (黒崎 教授が Immunity に掲載)

免疫学フロンティア研究センターの黒崎知博教授(理化学研究所統合生命医科学研究センター兼任)を中心とする共同研究グループは、免疫細胞の一つである記憶B細胞が抗体を作り出す細胞(抗体産生細胞)に分化しやすいのは、転写因子 Bach2の発現量低下が要因であることを、マウスを使った実験で明らかにしました。

私たちの体は、1度出会った細菌やウイルスなどの抗原に再び出会うと、一度目よりも大量の抗体を迅速に作り出して生体を防御します。これは、一度目の免疫反応で攻撃対象である抗原を記憶し免疫を獲得した記憶B細胞が、抗体産生細胞に分化しやすいためです。この分化能力は、「B細胞の表面に発現している分子の型に起因する」という仮説が唱えられていましたが、いまだ実証されていませんでした。

黒崎教授らのグループは、遺伝子改変マウスなどを用いた解析の結果、従来の仮説を覆し、細胞内における転写因子Bach2の発現量低下が、記憶B細胞から抗体産生細胞への分化に重要であることを突き止めました。抗体産生細胞の不足は、感染防御に対する能力を低下させます。逆に、過剰な活性化はアレルギーや自己免疫疾患を引き起こしたりします。今後、転写因子Bach2を標的とした効果的なワクチン開発につながると期待できます。


黒崎_Immunity 解説_20130712.pdf


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Contact:

黒崎 知博(くろさき ともひろ)
分化制御
大阪大学免疫学フロンティア研究センター (WPI-IFReC)

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