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無用の長物と考えられていた虫垂の免疫学的意義を解明 (竹田 教授が Nat Commun に掲載)

竹田潔教授らのグループは、私たちの体で不必要な組織と考えられていた虫垂に存在するリンパ組織が、粘膜免疫で重要な役割を果たすIgAの産生に重要な場であり、腸内細菌叢の制御に関与していることを突き止めました。

研究グループが実験的に虫垂リンパ組織を欠如したマウスを作成したところ、このマウスでは大腸のIgA産生細胞の数が減少し、大腸の腸内細菌叢が変化することを見出しました。IgAは腸内細菌叢の維持に重要な抗体であることから、虫垂は腸内細菌叢のバランス異常によって発症する炎症性腸疾患注の制御にも関わる重要な組織であると考えられます。

本研究により、長年ないがしろにされてきた虫垂が、大腸に動員されるIgA陽性細胞の産生を司る場であることが明らかになりました。虫垂の切除による炎症性腸疾患発症感受性の変化も報告されています。今後、虫垂リンパ組織の重要性を念頭においた腸管免疫系の制御法が開発されることにより、炎症性腸疾患や腸管感染症の治療に繋がることが期待されます。


竹田_Nat Commun 解説_20140410.pdf


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Contact:

竹田 潔 (たけだ きよし)
粘膜免疫学
大阪大学免疫学フロンティア研究センター (WPI-IFReC)

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