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効率良く記憶免疫反応が起きる仕組みを解明 (黒崎 教授が PNAS に掲載)

免疫学フロンティア研究センターの黒崎知博教授を中心とする共同研究グループは、免疫記憶を司っている記憶B細胞と記憶T細胞(記憶濾胞性ヘルパーT細胞)が近傍に存在していること、そしてこれらの細胞が素早く相互作用し、その結果記憶抗体産生応答が速やかに誘導されることを、マウスを使用した実験で明らかにしました。

私たちの体は常に細菌やウイルスなどの外来異物(抗原)に曝されています。これらの抗原に対する免疫応答の中でも重要なもののひとつが、抗原を排除するためにB細胞が抗体を産生する反応です。この抗体産生応答は、免疫系がはじめて抗原に出会った時よりも、二度目に出会った時の方がより強力にかつ速やかに引き起こされます。これは記憶免疫応答として知られており、記憶B細胞や記憶T細胞によって担われます。そして、この応答を利用しているのがワクチン療法です。

今回の研究から、記憶T細胞と記憶B細胞が直接相互作用することで、効率よく記憶抗体産生応答が誘導されることが分かりました。この応答では、記憶TFH細胞がキープレーヤーとして働きます。この記憶TFH細胞を効率良く誘導することができれば、より良い抗体産生を目的としたワクチン療法の新規開発や改良が図れると期待できます。


黒崎 PNAS 解説_20140729.pdf


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Contact:

黒崎 知博(くろさき ともひろ)
分化制御
大阪大学免疫学フロンティア研究センター (WPI-IFReC)

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