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プラズマブラストが自己免疫性の炎症を抑制する (黒崎 教授らが Immunity に掲載)

免疫学フロンティア研究センターの松本真典助教、馬場義裕准教授、黒崎知博教授らの研究グループは、抑制性サイトカインであるインターロイキン-10 (IL-10)がプラズマブラストと呼ばれるB細胞集団から分泌され、多発性硬化症の悪化を抑制することを解明しました。

多発性硬化症は中枢性脱随疾患の一つで、脳、脊髄、視神経などに炎症が起こり、運動麻痺や感覚障害などの神経症状の悪化を繰り返す疾患です。我が国での患者数は人口10万人あたり8-9人程度と推定されており、特定疾患に認定されている指定難病です。その発症や悪化のメカニズムは未だ明らかにされていませんが、神経繊維をさやのように覆っている髄鞘と呼ばれる組織を免疫細胞が破壊することにより引き起こされると考えられています。

今回の研究で、IL-10を産生するプラズマブラストという細胞が樹状細胞の機能を阻害することにより、脳脊髄炎の悪化を抑制していることが明らかとなりました。今後、プラズマブラストの分化を人為的に制御することができれば、多発性硬化症に対する新たな治療法の開発につながるものと期待されます。



松本・馬場・黒崎 Immunity 解説_20141205.pdf


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Contact:

黒崎 知博(くろさき ともひろ)
分化制御
大阪大学免疫学フロンティア研究センター (WPI-IFReC)

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