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骨髄に残存するマラリア原虫副生成物による慢性的骨量減少を発見(Cobanグループ、Science Immunology)

IFReCのCevayir Coban教授(マラリア免疫学)らのグループはマラリア感染により、免疫の強い活性化と、マラリア原虫の副生成物の骨髄への侵入が起こり、骨の恒常性が著しく乱されることを明らかにしました。
本チームは、マウスマラリアモデルを用いて、一度のマラリア感染であっても、マラリア原虫副生成物が骨髄ニッチに徐々に蓄積し骨吸収を行う破骨細胞によって「食べられる」ことを示しました。このマラリア副生成物は破骨細胞、および骨芽細胞の前駆細胞でMyD88に依存した炎症応答を誘導し、RANKLの発現を増加させました。その結果、破骨細胞形成が過剰刺激され、骨量が減少しました。ヘモグロビン代謝障害を持ち、主要なマラリア原虫副生成物であるヘモゾインをほとんど生成しない変異型マラリア原虫を感染させても、骨量減少は起こりませんでした。マラリアによる骨量減少は若年者でより重篤であり、これが発育遅延を引き起こしていました。
本チームは、さらに、ビタミンD3類縁体であるアルファカルシドールの補給がマラリア感染による骨量減少を回復させることを示しました。本研究によって、マラリア感染者に骨量減少の危険性があること、また、マラリア治療においては骨量に対する治療もあわせて行うと効果的である可能性が明らかになりました。




 
解説 (PDF)


Article (外部リンク)


Contact:
Cevayir COBAN

Cevayir COBAN(マラリア免疫学)

Tel 06-6879-4805
Mail ccobanatmarkbiken.osaka-u.ac.jp

大阪大学免疫学フロンティア研究センター (WPI-IFReC)

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