クローン病は消化管に慢性の炎症を引き起こす指定難病で、その発症にはCD4陽性ヘルパーT(Th)細胞の過剰な免疫応答が寄与していると言われています。
大阪大学大学院医学系研究科の村上真理助教、竹田潔教授(IFReC拠点長)らの研究グループは、クローン病患者の腸管で増加し、病態を悪化させる組織常在性記憶T細胞を同定しました。
クローン病罹患者の腸管では炎症性のCCR5+CD161+CD103+CD4+組織常在性記憶T細胞(病原性TRM)が
上皮細胞近傍に局在し、クローン病腸管環境下で豊富なサイトカインに刺激され、炎症性の因子を分泌し、
炎症細胞をさらに活性化するとともに上皮細胞を傷害して病態を悪化させる。
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