これまで、COVID-19 mRNAワクチン 2回の接種で誘導される抗体は、オミクロン変異株に対してほとんど中和活性をもたない一方で、3回目接種で誘導される抗体は強い中和活性を示すことが知られていましたが、その原因は不明でした。今回、井上毅特任准教授、黒﨑知博特任教授(IFReC 分化制御)らの研究グループは、ワクチン接種者のB細胞を1細胞ずつ解析しました。その結果、3回目接種前の記憶B細胞はウイルス抗原への親和性が向上しているだけでなく、抗原を認識している場所(エピトープ)も変化しており、3回目接種時にこの記憶B細胞がオミクロン変異株も中和できる抗体を産生していることを突き止めました。
Contact:
06-6879-4457
kurosakiifrec.osaka-u.ac.jp